理系レポート風文章術

 理系の学術論文や研究報告といった文章には、文章の表記形式や構造、表現などでいくつかのルールが存在します。
 それら文章のルールは、説明書を分かりやすくしたり、コラムに説得力を持たせたりと、レポート以外の文章にも大いに役立つのではないかと思い、今回まとめてみました。


□■客観的な文章を書くために

□■明快な文章を書くために

□■読者に正確に情報を伝えるために

□■中立的な文章を書くために

□■社会的な文章を書くために

□■体裁を整えるために



□このテキストにおける用語や形式の定義

 ◆用語の定義
 レポート・・・理工系の文章のうち、研究・調査の報告書といった事実を提示するための文章と、小論文・学術論文といった学術的な文章の総称
 事実・・・執筆者の主観とは独立して存在している事柄
 意見・・・執筆者の主観が混じって導きだされた事柄。ただし「事実」から厳密な論理によって導かれた必然的な結論は「事実」とする

 ◆表記形式の定義
○「文章1」
×「文章2」
△「文章3」
・・・「文章1」は正しい例文。「文章2」は不適切な例文。
 「文章3」は問題はないが、もっとうまく改められる例文。

元「文章1」
→「文章2」
・・・「文章1」は、「文章2」のように書き改めたほうが良い。

元「文章1」
×「文章2」
・・・「文章1」を、「文章2」のように書いてはならない。



s 2005/8/10